日本からの出国(ロスアンゼルスからカンサス州に到着するまで)

羽田空港を夕方出発して、ロスには朝の早くに着き、4-5時間空港の待合いベンチで過ごし、 昼過ぎカンサス州(中西部)行きのパンアメリカン航空(今は無い)に乗り込み、夕方薄暗い時間帯に到着しました。

右も左も、言葉もろくに通じない所に降り立ち不安でいっぱいだったことをはっきり覚えています。 もちろん此処に来る前にはある程度の知識は書籍や他人から聞いて知っているつもりでいたのですが、 聞くと実際に見る現実とは大違い驚きの連続で、正直言って空港からどのようにカンサス州のホテルに 到着したのかいまだに記憶がはっきりしない大変な冒険旅行となりました。

まさかその夜に見知らぬ国の見知らぬところで一泊をしなければならないとは日本を出る前には 想像もしていなかったことです。 カンサス空港に到着して不安げにぼーっとしていたのだと思いますが、一人の親切は黒人のおじさんがタクシーを 呼んでくれ、カンサスの町のホテルを手配して予約までしてくれ無事にそのホテルに到着したことを覚えています。

しかし恥ずかしい話ですが、現地の人が話していた言葉は何一つキャッチできずこれでよく日本で英語を 教えていたものだと惨めさがこみ上げてきたことを鮮明に記憶しています。 留学を目的に来た自分なのに、これからどうなるのかと筆意のどん底に追いやられた気分でした。

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