有意義な大学生活
当時、日本の生活はアメリカより30年遅れていると言われていた時代です。 当時の日本国の インフラは)は大変お粗末で、交通機関を除けば欧米に比較して大変立ち後れていました。 従って、アメリカの実情を真のあたりにしたとき、あまりの違いに非常に驚きました。
大学の学生寮も整然とした建物で設備が整った清潔なもので、かつ寮費は夕食を含めて当時の25ドル (360円が一ドルとして日本円で9,000円)でした。 一方、部屋だけ借りると月7ドル程度で、当時の私の教師としての給料からすると大変な金額でした。 しかし大学寮での生活は充分満足出来るものでした。
食事は大学のカフェテリヤで毎日(月から金まで)とりましたが、食べ物や飲み物は 豊富で、好きなものが選べるバイキング形式が主流で、日本での安月給で、かつ貧しい生活からすると、天と地の差を感じたものです。 寮は空調設備も整い一年を通して快適な生活を体験しました。 但し、週末は大学のカフエが閉まるため外食を余儀なくされ、時々外国人留学生 と食材を持ち寄って、国々の料理をアパートでみんなと作ったものです。
しかし、週末には、町に出かけてハンバーガーやピザでお腹を満たしていました。 帰国して何年かして、マクドナルド店が出来ましたが、帰国後20数年はハンバーグという言葉、、、 を耳にするのも、口にするのもはばからず、一種のアレルギー症状になりました。 最近はやっと一年に何回か食べて見ようかな、と言う気持ちを抱くようになりましたが、、 留学時代には何年も食べざるを得なかった結果、あの独特の臭いと、 その形状と姿を想像するだけで、脳裏に嫌悪感をいだきました。