年齢に関するあれこれ~アメリカでは他人に年齢を尋ねない?~
初対面で挨拶の後に「おいくつですか?」と尋ねられたことはありませんか。日本人はなぜこうも他人の年齢を聞きたがるのでしょう?
会話のとっかかりをつかむため、自分がどんな人と会っているのかを理解するため、以後の対応を決めるため(年上 or 年下)、純粋に興味がある、それともただ何となくでしょうか。
自分と年齢が近そうな人に聞くならまだ分かりますが、自分より明らかに年齢が上(下)であると分かる場合でも聞く人がいます。
そこで例えば「65歳です」と言えば「若く見えますね」「お若いですね」とお決まりの反応が返ってきます。しかし、これだと「若く見えるのに、実は年をとっていますね」ととられる可能性もあるでしょう。
あまり有益なやりとりとは思えません。
では、アメリカではどうなのでしょうか? 実はアメリカでは余程のことがない限り、他人の年齢を尋ねることはありません。勿論、親交が深まれば、会話の中で年齢にふれることもあります。 しかし、たとえ役所でも年齢を教えたくなければ「法律上の独立年齢以上」と記入するだけで済むことからも分かるように、アメリカでは個人の情報を他人に伝える義務はないと考えられています。
日本では年齢に限らず、何かにつけて住所、性別、職業、電話番号などの記入を求められるなど、個人情報を必要以上に収集しているきらいがあります。 根っこは必要以上に他人の年齢を聞きたがることと共通する部分があるのかも知れません。